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ゲムマ初出展で6分に1個。『DIRTY DEAL GAME』が69個旅立った日の話。

このゲームが生まれるまでには、ひとつの 本当にあった物語 があります。

もともと僕は、学童保育の面接で一度「不採用」になったところから始まりました。

それでも諦めきれず、熱意だけで再びチャンスをいただき、子どもたちと出会い、
そして――

「また会いたい」

そう思った、ある一人の男の子の存在が、『DIRTY DEAL GAME』(ダーティディールゲーム)誕生のきっかけになりました。

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パッケージ

さらにその後、学童保育さんから『ボードゲームの先生』として逆オファーをいただき、最後には子どもたちからの応援メッセージ動画まで届くことになります。

今回の記事は、その物語の続編です。

もしまだ前回の記事を読んでいない方は、ぜひ先にこちらから読んでみてください。
きっと、この後のゲームマーケット当日の景色の見え方が変わると思います。

↓↓ 前回の記事はこちら ↓↓

ゲームマーケット2026春の開催を目前に控えたある日。

学童保育の先生方から、一本の動画が届きました。

再生ボタンを押すと、画面いっぱいに映ったのは、あの子たちの笑顔でした。

「だいき先生ーー!!」
「ゲームマーケットがんばってーー!!」
「応援してるよーー!!」

子どもたちが、大きな声で、全力で応援メッセージを送ってくれていたのです。

その瞬間、胸がいっぱいになりました。

最初は、「また会いたい」という気持ちだけで始めたゲーム制作でした。

でも、いつの間にかこの挑戦は、僕ひとりのものではなくなっていたんです。

「あのボードゲームの先生、がんばってほしい」

そんな風に応援してくれる子どもたちがいて。
それを一緒に支えてくださる先生方がいて。

気づけば、『DIRTY DEAL GAME』(ダーティディールゲーム)には、たくさんの人の想いが詰まっていました。

だからこそ、ゲームマーケット前日の夜は、不思議なくらい緊張していました。

「もし、全然売れなかったらどうしよう……」
「せっかくみんなが応援してくれているのに……」

そんなことを、何度も何度も考えていました。

もちろん、自分の作品だから不安だったというのもあります。

でも、それ以上に怖かったのは、応援してくれた人たちの期待に応えられなかったらどうしよう という気持ちでした。

あの子たちの笑顔。
先生方の応援。
「だいき先生なら絶対できるよ!」という言葉。

その全部を背負って、僕は幕張メッセへ向かいました。

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そして――

ゲームマーケット2026春、開場前。

僕たちはブース設営の準備に追われていました。

実は、事前にしっかりとした設営シミュレーションをしていたわけではありません。
そのため当日は、ほとんど手探り状態。
「これ、どこに置く?」「値札どうする?」と慌ただしく動き回りながら、気づけば頭の中は設営のことでいっぱいになっていました。

そして――設営が終わり、少しだけ落ち着いた頃。

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時刻は、11時00分。

会場に拍手が響き渡り、僕たちのブース右奥にあった入場口から、一斉にたくさんの人が流れ込んできました。

初出展だった僕にとって、その光景は圧巻でした。

人の波が、まるで壁のように押し寄せてくる。
しかも、その流れはまったく止まりません。
右から左へ、ずっと人が歩き続けているんです。

ゲームマーケットの早期入場組は、多くの方が「一般入場までには売り切れてしまう人気作」を求めて、まず企業ブースへ一直線に向かいます。

だから正直、僕は思っていました。

「この1時間は、たぶん誰も来ないかもしれないな……」と。

ところが――

11時10分頃。

なんと、最初のお客様が僕たちのブースへ来てくださったのです。

しかも、その方は事前取り置き予約のお客様ではありませんでした。

試遊もせず、その場で『DIRTY DEAL GAME』(ダーティディールゲーム)を手に取り、購入してくださいました。

開場して、たった10分。

まさかこんなにも早く、自分たちの作品を手に取ってくださる方が現れるなんて、思ってもいませんでした。

本当に嬉しかったのを、今でも鮮明に覚えています。

ただ、当日の僕はまだ実感できていませんでした。

「初出展で、一般入場前にお客様が来てくださる」ということが、どれだけすごいことなのかを。

でも、今振り返ると、本当に信じられない出来事だったと思います。

そして――。

その最初のお客様をきっかけに、状況は一変しました。

僕たちは、「初出展だし、当日10個売れたら大成功だよね」と、密かに話していました。

ところが。

11時の開場から10分ほどで最初のお客様が来てくださってからというもの、その後は途切れることなく、次から次へとお客様がブースへ訪れてくださったのです。

気づけば、ブースには人だかりができていました。

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接客中のお客様の後ろで、こちらを見ながら待ってくださる方までいる。

目の前で起きている光景が、あまりにも信じられませんでした。

とはいえ、当時の僕は初出展。
ブースの中で立ち続け、接客を回すだけでも精一杯で、正直「これがどれくらいすごいことなのか」を冷静に理解する余裕なんてありませんでした。

でも、そんなことを考える暇もないほど、お客様は途切れることなく僕たちのブースへ立ち寄ってくださったのです。

周囲を見渡してみても、少なくとも僕たちの並びの列では、明らかに一番多くの方がブースへ来てくださっていました。

本来なら、
「ゲームをどう説明しよう」
「どんな流れで接客しよう」
と、もっとしっかり考えておくべきだったのかもしれません。

むしろ僕は、
「たまには座って待っている時間もあるだろうな」
くらいに思っていました。

ところが現実は、まったく違いました。

「ゲームマーケットのページを見て来ました!」
「Xを見て気になってました!」

そんな声とともに、次々とお客様が目の前に現れるのです。

しかも、多くの方が試遊なしで購入してくださいました。

少し説明を聞いただけで買ってくださる方。
中には、ほとんど説明をしていないのに、そのまま手に取ってくださる方までいました。

そして特に印象的だったのが、デザインについてのお声です。

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パッケージ

「このパッケージデザインに一目惚れして、絶対に買いたかったんです」

そう言ってくださる方が、何人もいました。

あの子に楽しんでもらいたくて作った、“スリリングでソリッドな心理戦”のデザイン。

その世界観が、まったく別の誰かの心にも届いている。

それを実感できた瞬間、本当に嬉しかったです。

さらに驚いたのは、出版関係者の方や通販関係者の方までブースへ来てくださったことでした。

「えっ……自分のところにも、そういう方が来ることあるんだ……?」

正直、あまり実感が湧きませんでした。

しかも、その時もブースにはずっとお客様が並んでいて、対応が途切れなかったため、一度関係者の方に時間を空けていただき、後でもう一度来ていただく場面までありました。

その方が、

「お客様第一なので」

と気を遣ってくださったことも、今でも忘れられません。

そして、お客様の流れは、閉場時間の18時まで続きました。

僕は事前に、

「初出展なんだから、ブースの前で立ち止まってもらえるだけでも奇跡かもしれない」

そんな風に思っていました。

なのに現実では、お客様の方から次々とブースへ来てくださる。

しかも、それが一度や二度ではなく、ずっと続いている。

その光景が、自分の目の前で現実として起きていることが、なんだか最後まで不思議でした。

接客して、会計して。
また接客して、会計して。

気づけば、それを繰り返し続ける1日になっていました。

そして結果として――

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パッケージ

『DIRTY DEAL GAME』(ダーティディールゲーム)は、ゲームマーケット2026春にて、土曜日のみの出展で69個を頒布。

持ち込んだ81個のうち、ほとんどが旅立っていきました。

計算すると、およそ「6分に1個」のペースで手に取っていただけたことになります。

初出展。

しかも、完全オリジナル作品。

そんな僕たちのゲームが、あの日、確かにたくさんの人の手へ届いていきました。

思い返せば、この作品の始まりは、とある一人の小学生の男の子でした。

「また会いたい」

ただ、その想いだけで走り出したゲーム制作。

プラスチックの宝石に目を輝かせていた、あの子。
心理戦が好きだと、嬉しそうに語ってくれた、あの子。

「もっと楽しませたい」
「次に会う時は、自分のオリジナルゲームで笑顔にしたい」

その気持ちだけを頼りに、何度も悩み、何度もルールを作り直し、少しずつ形にしていったのが『DIRTY DEAL GAME』(ダーティディールゲーム)でした。

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でも、ゲームマーケット当日。

幕張メッセのブースで起きていた光景を見て、僕は気づかされたんです。

あの子のために作ったゲームは、もう“あの子だけ”のゲームではなくなっていたんだ、と。

パッケージに惹かれて立ち止まってくれた人。
「Xで見ました」と声をかけてくれた人。
試遊もせず、「面白そう」と信じて手に取ってくれた人。

たくさんの人が、それぞれの感情で、このゲームを受け取ってくれていました。

そして、そのすべての始まりには、間違いなく、あの日の学童保育での出会いがあります。

もし、あの時不採用で終わっていたら。
もし、あの子が宝石を見て目を輝かせていなかったら。
もし、「また遊びたい」と言ってもらえていなかったら。

この景色は、存在していませんでした。

だから僕にとって、ゲームマーケット2026春で69個売れたという結果は、単なる数字ではありません。

「あの時の想いは、間違っていなかった」

そう証明してもらえたような、大切な出来事でした。

あの子たちがくれた笑顔や言葉は、今もこの作品の中に生きています。

そして、その想いが詰まったゲームが、今度はまた別の誰かのもとへ届いていく。

それが、僕はたまらなく嬉しいです。

一人の男の子との出会いから始まった、小さな物語。

でもその物語は、ゲームマーケットという大きな舞台で、確かに次の誰かへと繋がっていきました。

僕の挑戦は、まだ始まったばかりです。

ゲームマーケット2026春という大きな舞台で、多くの方に『DIRTY DEAL GAME』(ダーティディールゲーム)を手に取っていただけたこと。
それは、僕にとって本当に夢のような出来事でした。

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でも同時に、あの日強く感じたことがあります。

それは――
「もっとたくさんの人を、遊びで笑顔にしたい」という気持ちです。

ボードゲームは、ただの“遊び”ではありません。

初めて会った人同士が笑い合えたり、
友達との忘れられない思い出が生まれたり、
普段は言えない本音がこぼれたり。

たったひとつのゲームが、人と人を繋いでくれる瞬間があります。

僕は、学童保育で子どもたちと出会った時、その力を知りました。

そして今回、自分の作品が幕張メッセでたくさんの方の手へ渡っていく光景を見て、その想いはさらに強くなりました。

あの子たちがくれた「遊びってすごい」という感動を、今度は僕が、もっと多くの人へ届けていきたい。

だからこれからも、僕は作り続けます。

誰かの心に残るゲームを。
誰かが「また遊びたい」と思える時間を。
そして、“遊びが持つ力”そのものを。

一人の男の子の笑顔から始まったこの挑戦が、これからどこまで広がっていくのか。

正直、まだ僕にも分かりません。

でも――

あの日、学童保育でキラキラした宝石を握りしめながら笑っていた、あの子の姿。

そして、ゲームマーケットで『DIRTY DEAL GAME』(ダーティディールゲーム)を手に取ってくださった、たくさんの方々の笑顔。

その全部を胸に、僕はこれからも前へ進み続けます。

ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。

そして、これからも『DIRTY GAME』(ダーティゲーム)を、よろしくお願いいたします。

――実は、この物語には、まだ続きがあります。

今年の夏休み。
僕は再び、あの子たちのいる学童保育さんへ向かいます。

今度は、“ゲームマーケットに挑戦する学生”としてではありません。

『DIRTY DEAL GAME』(ダーティディールゲーム)を完成させ、実際にゲームマーケット2026春へ出展した、“ボードゲームの先生”としてです。

あの日、応援メッセージ動画を送ってくれた子どもたち。
「だいき先生がんばって!」と全力で応援してくれた、あの声。

僕は、その応援のおかげで、最後まで立ち続けることができました。

だから次は、僕の番です。

「みんなが応援してくれたゲーム、ゲームマーケットで69個売れたよ!」

そう、ちゃんと直接報告しに行こうと思っています。

きっと子どもたちは、
「えーー!?すごーー!!」
って、また建物の外まで聞こえるくらいの大きな声で喜んでくれる気がします(笑)

最初は、一人の男の子の笑顔から始まった物語でした。

でも今では、その挑戦を応援してくれる子どもたちや先生方がいて、ゲームを手に取ってくださったたくさんのお客様がいて、少しずつ、本当に大きな物語になろうとしています。

だから僕は、この先もずっと忘れません。

“誰かを喜ばせたい”という気持ちから始まった、この原点を。

そしてこれからも、遊びの力を信じて、前へ進み続けます。

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応援メッセージ動画を送ってくれたあの子たちは、果たしてどんな反応をしてくれるのか。
そして、“ボードゲームの先生”として、今度はどんな時間が待っているのか。
今年の夏休みの訪問が今から楽しみです。

その続きも、また書き残そうと思っています。

もしよければ、ぜひこの公式サイトをブックマークして、この物語の続きを見届けていただけたら嬉しいです。

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